春色のアンタレス

入所7年。 決して長くも短くもないこの数字だけれど、なすくんが歩んできた7年間はただひたすらに濃くて色褪せず変わることのない7年間だったんだろうな。 今、那須くんが心から大切にしていて、大好きな美 少年というグループで、まだ成し遂げたことのなか…

野は黄昏の 彼は誰時

布を靡かせ、肩を揺らす。足を揃えて、上を見る。目には満天の星空のような星屑の欠片がぽろぽろと。温かな微笑み。寄り添う言葉。 日常がひたすらに覚束なかったある日、わたしは、わたしにとっての、“まほろば”を見つけた。“まほろば”は、酸いも甘いも経験…